借金地獄でどうにもならなくなった時の最終手段に「自己破産」があります。
ただいくら借金地獄で苦しくても、自己破産をしてしまうと、何もかも失ってしまうんじゃないか…という不安から自己破産に踏み切れないという人は少なくありません。
でも、あなたの自己破産に対するイメージって、本当に正確ですか?
実は、自己破産って、みんなが思うほど絶望するものではないんですよ。
自己破産は、新たな人生を始める為の制度
個人債務者再生も任意整理も特定調停も利用する事ができない…という状況に追い込まれ、どうしようもいかなくなった人が、最後に選択する手段が「自己破産」です。
それは誰にとっても苦渋の選択で、「自己破産=身の破滅」と思っている人も少なくありません。
その為、なかには「自己破産をするくらいなら…」と、自ら命を絶つ人もいるのです。
しかし、自己破産をそんな風に考えている人は、少し思い違いをしています。
考えてもみて下さい。
そもそも自己破産というのは、借金を抱え生活に困窮してしまった人が、新たな人生を歩む為に儲けられた制度なのです。
あまり良いイメージを持っていない人が多い自己破産ですが、実は、そんなに絶望的な事ではないのです。
自己破産に対する誤解を解くべし
家財道具はよほど高価なものでなければ取り上げられる事はありません。
冷蔵庫や29インチ以下のテレビ、ベッドなど生活する上での必要最低限の家財道具は「差し押さえ禁止財産」として、取り上げられる事はありません。
でも万が一、会社に知られたとしても自己破産を理由に解雇はできません。
ただ、自己破産した人の本籍地の市区町村役場の破産者名簿には記載されますが、第三者が勝手に見る事はできなくなっています。
また、免責を受けると、名簿から抹消されます。
以上のように、自己破産に対してよくある疑問と解答をまとめてみました。
破産手続開始決定は官報に記載されるほか、インターネット官報で誰でも閲覧可能ですが、意図的に見ようとしない限り、一般の人の目に触れる事はないでしょう。
また、自己破産をすると、信用情報機関のブラックリストに登録されてしまいますが、5年経てば登録は消えます。
クレジットカードを持つ事が難しくなったり、銀行のローンを組めなくなったりするのは、個人債務者再生や任意整理と同じですが、7年ほどで復権するので、これまで通りクレジットカードを持つ事ができます。
ちなみに、銀行や郵便局に預金したり公共料金の引き落としをしたりする事は、自己破産後でもできるので心配はいりませんよ。
まとめ
「自己破産をすると、何もかも失ってしまうんじゃないか……?」という不安から、苦しいのに自己破産をしない人がおられますが…
自己破産は、その人が新たな人生を始める為の制度で、ほとんどの人が抱いているイメージは、ただの誤解です。
ただし、クレジットカードが持てなかったり、ローンが組めなくなったりと多少の制限はかかりますが、必要最低限の生活は保証されます。
本当に借金に苦しんで、にっちもさっちもいかなくなった時は、安心して自己破産をしていきましょう。
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