現在、高齢化社会と呼ばれていますが、その高齢化社会を担う保険が「介護保険」です。
40歳以上の人なら全員、介護保険に加入して介護保険料を払っているのですが…
この「介護保険」って、何なのか?
いつ、どうやって使うモノなのか、しっかりと理解している人は少ないと思います。
あなたもいつかはお世話になるであろう、「介護保険」について学んでいきましょう。
介護が必要だと思ったら、まずは連絡する
現在、日本の介護を公的に支えているのが、「介護保険」です。
日本に住む40歳以上の人は全員、介護保険に加入し、保険料を払っていますが…
介護保険を使えるのは、基本的に65歳以上の人になります。
しかし40歳〜60歳の人でも、加齢に伴うアルツハイマー病などの初老期認知症や脳血管疾患、糖尿病の三大合併症、骨折を伴う骨粗鬆症、末期ガンなど、特定の病気であれば介護を受けられます。
高齢者を抱えている人が、介護が必要だと思ったら、まずは市区町村などの福祉の窓口や地域包括支援センターに連絡しましょう。
通常、介護保険の申請は本人か家族がするのですが、民生委員等の代行も可能です。
介護保険を受ける為には、最初に職員の訪問調査があり、さらに主治医の意見書を元に、介護や支援が必要かといった審査が行われます。
また、介護や支援の必要性な度合いである要介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分かれており、審査の結果、介護が必要な要介護1〜5と判定されれば介護給付を、支援が必要な要支援1〜2と判定されれば予防給付が受けられます。
介護サービスの内容は、大きく3種類
要介護度が判定された後は、保健師やケアマネジャー(介護支援専門員)にケアプランを作成してもらい、指定業者と契約を結んで介護サービスを受けます。
この介護サービスの内容は、大きく3種類に分けられます。
こうした人によるサービスのほか、ベッドや車椅子など福祉用具のレンタルや、手すりをらつけたり段差を無くしたりという住宅改修費用にも保険が適用されます。
介護サービスの自己負担額は1割。
要介護度ごとに保険給付の上限額が決まっていて、その範囲を超える場合は、全額自己負担です。
また、介護施設に入所したり、通所で介護サービスを受けたりする場合は、食費や住居費は全額自己負担となります。
これらを見てみると、高齢者にとって、安心なサービスを受ける事ができますね。
しかし、これらのサービスも連絡→調査→介護度の判定と手順を踏まなければ受ける事ができません。
しかも、介護施設への入居の場合、「順番待ちで入居できない…」といったケースも多々あります。
介護が必要だと感じたら、迷わずに相談してみましょう。
まとめ
もしも高齢者を抱えている人が「介護が必要」と思ったら、手順通り行動する事で、介護保険による介護サービスを受ける事ができます。
この介護度のうち、「要介護度」が判定された後は、受けられるサービスは大きく分けて3種類あります。
しかし高齢者にとって安心できるサービスですが、ちゃんと手順を踏んで介護度を判定までしなければ、こういったサービスを受ける事ができません。
早めの判断と行動が必要になってきますよ。
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