前回、投資信託がオススメだと言いましたが、どんな種類があるのか分かりませんよね。
株式や債券でも、国内や国外が入り混じっています。
この種類の選び方を、一緒に考えていきましょう。
国内&国外が入り混じる、株式や債券
前回、投資信託は「透明な袋」であると言いましたが、この袋は優れた特性を持っています。
②「透明な袋」の中に、日本の資産や外国の資産、いずれも入れる事ができる。
そして次に示すように、世の中にはずいぶんたくさんの種類の投資信託(ファンド)があります。
株式
日本株式ファンド
債券
日本株式ファンド
株式
海外株式ファンド(先進国)
海外株式ファンド(新興国)
債券
海外株式ファンド(先進国)
※その他、不動産ファンドや商品ファンドなども存在します。
私達は少額の資金で、日本だけではなく、世界の株式や債券に投資を行う事が可能になります。
また、複数の投資信託を組み合わせれば、広範囲な分散投資を行う事もできるのです。
ここで、株式や債券という資産の特性について理解しておきましょう。
積立て貯蓄のところで紹介したように、あなたのお金を「お金」のままで置いていたのでは、大きな収益は期待できません。
より高いリターンを望むのなら、あなたのお金を債券や株式の形に換えて、お金のポテンシャルを引き出してあげる事が必要になるのです。
債券
例えば、あなたのお金が債券を買い付けたとします。
この「債券を買う」とは、「国や会社に対してお金を貸してあげる」という事です。
貸したお金は帰ってこないリスクはありますが、お金をお金のままで置いておくよりも、高いリターン(収益)が期待できます。
株式
またあなたのお金が株式を買い付けたとします。
この「株式を買う」とは、「企業に対してお金を出資する」という事です。
事業が順調に推移していけば、出資者は企業から「配当」をもらう事ができます。
また、出資した会社の株価が上昇すれば、値上がり益を受ける事もできます。
ただし、事業が上手くいかず、お金を出資してあげた会社が倒産すれば、あなたが出したお金はゼロになってしまいます。
平たく言うと、株式は債券に比べてよりリスクが高く、また期待できるリターンも高い資産なのです。
預金の場合は、リスクが少ない為に、期待できるリターンも少ないといった、ローリスク・ローリターンの典型的な型です。
反対に株式ファンドは、リスクは大きいですが期待できるリターンも大きい、ハイリスク・ハイリターン型です。
また、債券ファンドは、預金と株式ファンドの中間、ミドルリスク・ミドルリターン型の資産と考えて下さいね。
リスクが大きい = 振れ幅が大きい
ところで、運用の世界でいうリスクとは、資産の価値が上がったり下がったりする、価格変動の「振れ幅」の事を指します。
ここは間違えやすい人が多いのですが…
多くの人が、価格が下がってしまう事、元本が割れてマイナスになる事が「リスク」だと勘違いしています。
しかし実は、リスクとは、価格が変動する「振れ幅」の大きさの事なのです。
ちなみに、株式ファンドの形でたくさんの会社に投資を行えば、1つの会社が持つ倒産リスクを軽減させる事ができます。
もし、価格の上がり下がりの振れ幅が大きいと、リスクが大きいといいます。
(大きく上昇する事も立派なリスクです)
逆に、上がり下がりの振れ幅が小さいとリスクが小さいといいます。
(元本保証だからリスクが小さいという事ではありません)
私達の目標は、7600万円の「みらい資産」を作る事ですから、大きなリターンを求める事自体は間違っていません。
しかし、収益をやみくもに追いかけるより、まずはリスクをコントロールする術を身に付ける事が必要になるのです。
まとめ
私達は少額の資金で、日本のみならず、世界の株式や債券に投資を行う事が可能になります。
株式や債券の特性をよく知っておくと、投資信託の選び方にも幅が出てきます。
しっかりと知識を蓄えた上で、価格変動のリスクをコントロールする術を身に付けていきましょう。
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