これまで積立て投資を行ってきた、あなた。
でも、やっと退職の日を迎えても、最悪の事態が発生して、プライベート年金をもらえなくなったら、ショックですよね。
そうならない為にも、現役ラスト10年から、少し変更を加えていきましょう。
最悪の事態を想定して配分割合を変える
私の友人は、よく「投資アドバイザーという職業は、因果な仕事だ」と言います。
なぜなら、お客様に対して、起きてもいない「最悪の事態」をしばしば想定してもらわないといけないからです。
以前、「資産形成の3つのステージ」について紹介しました。
あなたが65歳になるまで配分割合を全く変更せずに、30代、40代と同じリスクポジションを取ったまま、退職の日を迎えたらどうなるのでしょうか?
ここで「最悪の事態」を想定してみて下さい。
あなたが退職した翌日に、2008年から2009年にかけて起こったような「グローバル金融危機」が発生したとしましょう。
あなたのポートフォリオ原資は大きく変動し、「年に1度、十分なプライベート年金を引き出す」計画は変更せざるを得ない状態になってしまいます。
このままでは、あなたは70歳まで働く事を余儀なくされるかもしれません。
このような事態を避ける為、55歳になられたら積立て投資の「配分割合」を変更します。
具体的には、安全資産を2倍に増やす事をオススメします。
これは、積立て投資という長いプロセスの中で「本質的なポリシーの変更」となります。
そして、安全資産を増やした分だけ、リスク資産である各々の投資信託の割合を減らすのです。
これまでの積立て配分割合
・日本債券インデックス 20%
・海外債券インデックス 20%
・海外株式インデックス(新興国) 32%
・海外株式インデックス(先進国)
⬇︎
55歳からの配分割合
・日本債券インデックス 40%
・海外債券インデックス 16%
・海外株式インデックス(新興国) 24%
・海外株式インデックス(先進国)20%
55歳からは保守的に
55歳時点から、安全資産を増やした配分割合に変更しておけば、毎月の積立て投資を通じて、あなたの「資産配分」は、徐々に「安全資産」の割合を増やしていく事になります。
55歳近辺で株式ファンドの成績がよい場合など、あなたは安全資産を増やす事に抵抗を感じるかもしれません。
しかし、殖やす事ばかりをイメージする投資には、必ず「落とし穴」があります。
守りを固めながらリターンを求める姿勢が、特に55歳以降は求められるのです。
まとめ
もし、あなたが退職の日迎えた時に、「予期せぬ事態が発生して、計画通りにプライベート年金を引き出せなくなった…」となったら、ショックですよね。
そんな最悪の事態を想定して、ラスト10年は配分割合を「安全資産を2倍増やす」ように変更しておきましょう。
守りを固めながらリターンを求める姿勢が、55歳以降は大切になってきますよ。
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