投資活動は1年に1回でOK⁉︎安心の投資術
RobinHiggins / Pixabay
スポンサーリンク

カネオ
「頑張って積立て投資の仕組みを作ったから、後は何もしなくてもいいんだよね♪ほうっておいてもいいなんて、楽だなぁ」

 

積立て投資の仕組みさえ作ってしまえば、後はあなたのお金が稼ぎを生んでくれるのですが…

 

実は、何もしなくてもいい訳ではありません。

 

年に1度、たった1回だけ仕事をしなければいけないのです。

 

さて、年に1度、たった1回だけ何をしたらいいのでしょうか?

1年にたった1回の投資活動

積立て投資の特徴は、投資にはほとんど時間をかけずに、投資が続けられる点にあります。

 

積立て投資というプロセスの中で、あなたがする仕事は、たったの3つです。

 

自分にふさわしい「配分割合」を決める事

積立て投資の申し込みを完了させる事

年に1度、ボーナス時の掛金20万円を手動で投資して、バランス調整を行う事

 

あなたの仕事に予定表があるように、積立て投資では、「投資のカレンダー」と呼べるものがあります。

 

具体的に記すと、次のようになります。

 

「投資のカレンダー」
1月〜12月 月1回
〇〇日に掛金「5万円」の引き落とし6月または7月
〇〇日に掛金「20万円」の引き落とし

12月または1月
〇〇日に「20万円」の手動投資

 

たったこれだけで終わるカレンダーですが、12月または1月が「手動投資」となっています。

 

一体これはどういう事でしょうか。

 

実は、あなたの投資カレンダーには一行「注意書き」が付け加えられています。

「注意書き」
※年に2回のボーナス時「積立て」のうち、1回は手動積立てにはせずに、手動でバランスよく投資する事。

 

別の言い方をすると、あなたがネット証券で積立て投資のプログラムを実行する際に、ボーナス時の「増額積立て」を、わざと年に1回にするという事なのです。

ボーナス1回分は手動で投資する例

投資太郎さんは2月にネット証券で積立て投資を開始しました。

7月にはボーナス時20万円の「増額積立て」を実行しました。

投資さんは次のボーナス時1月の「増額積立て」は行わず、冬のボーナスのうち「20万円」を給与振込口から引き出し、ネット証券に入金します。

そして、積立て投資ではなく、任意の購入という形で「20万円分」の投資信託を購入するのです。

 

「えっ、一体何の為に?」と思われるかもしれませんが、それは「資産配分のバランス調整」を行う為です。

 

バランス調整する例

あなたはポートフォリオの「ビギナー型」、安全資産(日本債券ファンド)30%+日本株式ファンド20%+海外株式ファンド30%+海外債券ファンド20%で月5万円の積立て投資を始めました。

積立て開始から11ヶ月後、それまでに積み上がった「資産の割合(ポートフォリオ)」が変わっていたとしましょう。

さて、そんな状態を放置したまま、同じような「配分割合」で積立て投資を続けてもいいのでしょうか?

当初の割合に戻す「リ・バランス」

この「資産配分」は、あなたが当初イメージした組み合わせ(配分割合)とは異なります。

 

具体的にいうと、債券が少なくなり、株式の割合が多くなってしまいます。

 

つまり、当初想定した、より過剰なリスクを取っている状態にあるのです。

 

このような状態を改め、現在の「資産割合」を元の「配分割合」に近づける為に、わざわざ手動で20万円分の投資を行うです。

 

この場合、20万円のほとんどは「安全資産(日本債券)」と「海外債券」に投資します。

 

株式には全く投資を行いません。

 

このような作業を、ポートフォリオのバランス調整、「リ・バランス」と呼んでいます。

積立てた結果の資産
「資産配分」
・日本株式28%
・日本債券20%
・海外株式41%
・海外債券11%⬇︎

リ・バランスした資産
(本来のポートフォリオ)
・日本株式20%
・日本債券30%
・海外株式30%
・海外債券20%

 

リ・バランスとは、当初のバランスが崩れたポートフォリオを、元の形に戻してあげる事です。

 

これは本来のリスクポジションを取り戻す作業の事ですね。

 

次は逆のパターンを見てみましょう。

 

毎月の積立て
(ビギナー型)
・日本株式20%
・日本債券30%
・海外株式30%
・海外債券20%⬇︎

積立てた結果の資産
「資産配分」
・日本株式18%
・日本債券41%
・海外株式19%
・海外債券22%

 

積立て投資から12カ月後で、資産の割合が上記のように変わっていたとします。

 

「資産配分」は、当初想定したものより過小なリスクしか取っていません。

 

この場合、手動投資の20万円は株式と海外債券に振り向けます。

 

安全資産には全く投資を行いません。

 

そうする事で、本来のリスクポジションを取り戻すのです。

 

リ・バランスとは年に1度、あなたの資産をクリーニングに出す事。

 

そこで、崩れた型を元の状態に戻してあげるというイメージですね。

 

この1年に1度のバランス調整こそが、あなたの資産を長期にわたって健康な状態に保つ秘訣です。

 

ハッキリ言って、あなたは11ヶ月の間、何もしなくても一向に構わない訳です。

 

ただし、1年に1度だけは仕事をして下さいね。

 

この仕事をするかしないかで、長期のリターンが違ってくるのです。

 

リ・バランス実行の月は、夏か冬のボーナス時となります。

 

年末年始が分かりやすければ冬でもいいですし、夏の方が覚えやすければ夏でも構いません。

 

あと、任意でファンドを購入する際は、必ず「分配金再投資コース(自動継続投資コース)」を選ぶようにして下さいね。

まとめ

しっかり仕組みを作り、積立て投資をスタートさせたら、後は何もしなくてもいいのですが…

 

1年にたった1度だけ、投資のバランス調整を行う必要があります。

 

この当初の割合に戻すリ・バランスを行う事で、長期にわたってのリターンが期待できるようになりますよ。

 

 

カネオ
バランス調整についてもっと知りたい人には、このセミナーがオススメです。

おすすめの記事