ゆとりのある老後を送る為に必要な「みらい資産」を形成するには、毎月5万円ほど掛金が必要になりますが…
一般の人には、日々の生活費を考えると、毎月5万円の掛金はなかなか確保するのが難しいところ。
「もう無理だよ、続けられない…」と感じてしまうかもしれませんが、あなたの考え方しだいで、いくらでも解決方法は浮かんでくるものなのです。
この思考と、解決方法を一緒に考えていきましょう。
ポジティブな思考で家計を見直そう
7600万円という「みらい資産」を形成する為には、毎月5万円、ボーナス時に20万円×2という「掛金」が必要になりますが…
あなたはこの「掛金」を、果たして本当に準備できるのでしょうか?
ここは、仕事の感覚を呼び覚まして欲しいのです。
ビジネスの現場では「えっ、まさか…」という事態にしばしば遭遇します。
例えば、製造ラインが突然すると…
店長が臨時の休みを取って、店の責任者がいなくなる。
2日以内に、全ての営業所にサンプル品を発送しなければならず、現場は対応に大忙し。
このような状況に立たされた時、あなたの頭の中はどう反応しますか?
「これは無理だ。できるはずがない…」と思ってしまいますか?
「できるはずがない」というのは、感情が条件反射して、1番安易な答えをアウトプットしているだけなのです。
一方、「どうすれば、この難題を解決できるだろう?」と考える事は、自分の脳に課題を与えている訳です。
同じように、「毎月5万円の積立てなんて無理だ」と結論づけず、「どうすれば月5万円の積立てが継続的にできるだろうか?」とポジティブに思考して欲しいのです。
実際に毎月5万円の掛金を確保する為には、収入&支出の両面から見直しを行っていく必要があります。
以前、年収が増えたとしても、税金や社会保険料の負担が増していく為、手取り収入が減ってしまう可能性があると言いましたが、そのような厳しい環境の中で、どのようにして積立ての原資を確保すればいいのでしょうか?
そんないくつかの方法を紹介していきましょう。
収入面 → ダブルインカムを実現させる
最近は、結婚する為に積極的な出会いを求める「婚活」が流行りです。
よく、「今後、さらに未婚率が上昇するのでは⁉︎」と危惧されていますが…
事実婚を含めた婚姻率は、これから持ち直してくるのではないでしょうか。
なぜなら、それが個々人の経済から見て「合理的な行動」だからです。
先行きの不透明な今、結婚しないで1人でいるのはリスクが高くなります。
それよりは「武装結婚」をして、夫婦共働きで危機を乗り越えた方が安心ですね。
ダブルインカムとは男女が共に働き、家計の収入源を2つにする事であり、先進諸国では広く普及しています。
また、共産主義の影響で、中国でもほとんどの夫婦が共働きです。
1人の人間の1つの給与収入に頼るより、2人の人間がそれぞれの収入を合わせて生活していく方が合理的だと思いませんか?
また、ダブルインカムは、片方の収入が途絶えてしまった場合のリスクヘッジにもなります。
人生のパートナーを見つけ、ダブルインカムを実現させる事で、毎月5万円、ボーナス20万円×2の掛金確保が容易になるはずですよ。
支出面 → 保健の見直し
多くの人が「保健」という商品を買う時に、ボタンのかけ違いをしてしまっています。
結論からいうと、ほとんどの人は保健に最低限加入するだけで良いのです。
生命保険とは「万が一」早く死んでしまう事に備えて、死亡保障を買っておく道具。
また医療保険とは、「万が一」入院してしまう事に備えて、入院保障を買っておく道具です。
これらの保障を買う事が、すなわち保険という商品の「本質」です。
ところで、私達の日常では「万が一」といった事は頻繁に起こる訳ではありません。
滅多な事で人は早く死んでしまったり、病気やケガで入院したりする事はないですよね。
つまり、私達は日常の支出の方を優先させるべきであって、万が一の為に多大なコストを支払うべきではないのです。
ちなみに独身の方には「死亡保障」は必要ありません。
もし気になるのでしたら、保険金の受取人になっているご両親に、「もし私が死んでしまったら、死亡保険金は欲しい?」と聞いてみて下さい。
ここで1つ、具体的な質問をしてみましょう。
あなたには生活費以外に自由になるお金が毎月「10」あるとします。
家賃も光熱費も洋服代も必要なものは全て支払い済みで、あとは「貯蓄」と「保険料」だけが残っています。
あなたなら、10のお金のうち「貯蓄」と「保険料」をどのように振り分けますか?
私なら、「貯蓄」9.5、「保険」0.5に分けます。
「保険がちょっと少なくない?」と感じるかもしれません。
ですが、保険料に多くのコストを支払う事は、万が一にかけている状態なのです。
①貯蓄と保障を分けて考える
②シンプルかつ必要最低限の保障のみを購入する
海外では、「Buying term and investing the difference」という考え方が浸透しています。
これは、死亡保障を割安な「定期保険」で賄って、節約できたお金を元手に資産形成を成し遂げ、死亡保障を保険に頼らないでいい状態にしましょう、という考え方ですね。
もうお気付きかもしれませんが、資産を積み上げる事も立派な「保険」なのです。
もし、あなたが手取り月収額の10%以上を保険料に費やしているなら、それは明らかに保険の掛け過ぎです。
「コストを支払ってもいいよ」という人は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみてはいかがでしょうか。
保険診断サービスを手がけているFPが、あなたの身近にもいるはずです。
大切なのは、保険の見直しで節約できたお金を、しっかり積立て投資に回すという事ですね。
貯蓄面 → 財形貯蓄の見直し
もうすでに財形貯蓄を行っているあなたは、とても堅実な方だと思います。
あなたは給与振込口座からの引き落とし、そして知らないうちに積立てを継続するという実績を持っています。
その方向性は間違ってはいないのですが、財形貯蓄だけでは残念ながら、資産形成はおぼつきません。
ここは発想の転換をして欲しいのです。
例えば、積立て投資の中に、財形貯蓄を含めて考えるというのはどうでしょうか。
もしあなたが、月数万円の財形貯蓄を実践しているのなら、1万円分の掛金を残してあとは解約される事をオススメします。
この「1万円の財形」は、毎月5万円の積立て投資の一部として機能し続けるのです。
これらの案を参考にして、自分に合った方法を前向きに実践していきましょう。
まとめ
「毎月5万円もの積立てなんて無理だ」と思ってしまう人もいますが…
自分で結論付けず、「どうしたら月5万円の積立てが継続的にできるだろう?」とポジティブな考え方をしていくのが重要になります。
積立て原資を確保する案をいくつか紹介したので、これらを参考にして自分に合った方法で見直しをしましょう。
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