投資信託を選び、投資戦術を決定し、窓口も決めたら、あとは金融商品を決めるだけですが…
だいたい基本ポートフォリオは、同じような形に収まっていきます。
その形とは、一体どんなものでしょうか?
対象資産の囲い込み「基本4大資産」
いよいよ金融商品の選定ですが、その前に、投資するべき具体的な資産について説明しておきます。
これまでで、利用するべきツールや投資戦術はすでに決定し、積立ての窓口も固まってきました。
したがって、あなたの基本ポートフォリオは、次のような形になってくるはずです。
日本債券インデックスファンド
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海外債券インデックスファンド
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日本株式インデックスファンド
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海外株式インデックスファンド
(どれもノーロード型)
この4つのファンドを、私は「基本4大資産」と呼んでいます。
これらノーロード型のインデックスファンドを選べば、おのずと世界に収益のチャンスを求める事になります。
さて、この4大資産の中で、海外債券、海外株式が具体的にどの地域を指すのかを整理しておきましょう。
「海外」とはシンプルに、日本以外の先進国だと考えて下さい。
具体的にいえば、アメリカやカナダ、オーストラリアや西ヨーロッパ諸国などの国が当てはまります。
例えば、世界にはさまざまな債券が流通しているのですが、日本以外の先進国で流通する代表的な債券を「1つの風呂敷」に包み込みます。
そこに1つの市場があると捉えてみましょう。
その市場平均と同じ値動きになるように運用されるのが、海外債券インデックスファンドです。
つまり「日本以外の先進国の債券市場を買う」という事になります。
また、海外株式は、日本以外の先進国で流通する代表的な株式を「1つの風呂敷」に包み込み、そこに1つの市場があると捉えたものです。
その市場平均値との連動を目指すのが、海外株式インデックスファンドです。
つまりは「日本以外の先進国の株式市場を買う」という事になります。
・日本の債券市場を買う
・日本以外の先進国の債券市場を買う
・日本の株式市場を買う
・日本以外の先進国の株式市場を買う
もしあなたが「基本4大資産」を保有すれば、同時に4つの市場に投資を行う事になるのです。
言い換えると、4大資産のポートフォリオを持てば、あなたは世界の債券や株式マーケットの主要部分を保有する事になるのです。
また、4大資産には意外と知られていない共通点があります。
それは、それぞれが「大きな市場規模を持ち、流動性が高い」という事です。
想像してみて下さい。
大きな市場があるという事は、「たくさんの銘柄が存在」していて、「たくさんの売り手や買い手で賑わっている」という事です。
たくさんの銘柄があり、不特定多数の参加者が存在すれば、おのずと売買量が多くなります。
売り買いが盛んに行われるという事は、いつでも「値段」が付く。
つまり、売買しやすいマーケットであるといえます。
この、売買の量が多く、売り買いがしやすい状態の事を、運用の世界では「流動性が高い」といいます。
流動性が高いという特徴はとても重要で、いつでも市場に参入でき、いつでも市場から退出できるという「安心感」をかもし出してくれます。
まとめ
金融商品の基本ポートフォリオは「日本債券インデックスファンド」「海外債券インデックスファンド」「日本株式インデックスファンド」「海外株式インデックスファンド」という、基本4大資産に収まってきます。
この基本4大資産を保有すれば、同時に4つの市場に投資を行う事になります。
それぞれが大きな市場規模を持ち、流動性が高いので、いつでも市場に参加&退出できる安心感を手に入れる事ができますよ。
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