せっかくの限られた自分の人生、お金もしっかり使って楽しみたいですよね。
その気持ちは、とても分かります。
私も散財していた時期があったし、できればこれからもパーッと使って楽しみたいですね。
でも、その先の事を考えると、そういう訳にはいきません。
老後になって困らない為にも、老後の持つリスクを考えていきましょう。
長い老後の持つリスクとは?
江戸時代の傘張り職人に吉兵衛さんという人がいたとしましょう。
吉兵衛さんは子供の頃から丁稚奉公に行き、一生懸命に働いて、結婚して子供を作りますが、ようやく落ち着けるようになった途端に、「そろそろ体にガタがきたから、もう仕事は止めよう」という事になります。
そして、子供が結婚するかしないかのうちに吉兵衛さんは孫の顔も見ずにポックリ逝ってしまう…
そんな人生が、江戸時代では普通だったのです。
現代を生きる私達は、キャリア(仕事)とライフ(プライベートな生活)のバランスに留意しながら、より豊かな人生を求める事が可能です。
江戸時代に生きた吉兵衛さんの場合、人生のほとんどが仕事であり、ライフの充実といっても、家族が生きていく事で精一杯だったのではないでしょうか。
吉兵衛さんは、仕事からの収入がある時期(10歳〜55歳)と、人生が終わってしまう時(56歳)がほとんど同じだったのです。
この吉兵衛さんの収支をのぞいてみると、毎年10稼いで、まるまる10使って…
それを繰り返す事が、すなわち生活でした。
体にガタがきて、仕事を辞めて、間も無く亡くなってしまうという事なら、「てやんでい!こちとら江戸っ子だ。宵越しの銭は持たねえよ」という精神も、ある意味、理に叶っていたといえるでしょう。
ところが、私達の人生は吉兵衛さんのそれとは大きく違っています。
例えば、毎月30万円の収入がある時期(23歳〜65歳)を過ごした後で、誰も経験した事がないような長い期間の「稼ぎがない時期」を経験する事になります。
平均寿命の伸びを考慮すると、「人生は90年」と認識しておいたほうがよいでしょう。
私達がなぜ、月に30万円稼いでも、まるまる30万円使ってしまわずに、4万円でも5万円でも残そうとするのかというと、この長い「稼ぎのない時期」を見据えているからなのです。
私達は吉兵衛さんとは違った「人生の組み立て」を行う必要があるのです。
人生の3つのステージと投資
まずはあなたの人生を「3つのステージ」に分けてみましょう。
お金を貯めるより、「自分に対する投資」という意味で、お金を有意義に使う事が何倍も重要。
成長の時 = 人としての可能性を開花させる時期人生の「メインステージ」で、自身のキャリアに積極的に投資を行う時期。
プライベートな生活でも、結婚して新たに家庭を築き、自身の生活を充実させる事ができる。
キャリアプランを積み上げ「給与収入」を維持&発展させるとともに、プライベートな生活の充実の為に、投資プランを実践していく必要がある。
充実の時 = 人生時間を満喫する時期真の意味であなたらしさを発揮できる「自己実現ステージ」。
プライベートな生活で豊かさを満喫して、自身のライフワークに取り組む。
積立て投資により構築した「みらい資産」の中から「プライベート年金」を年に1度引き出し、公的年金と併せて収入源とする。
あなたの人生でかけがえのないスペースを占めるのは、個人の生活や家庭です。
私はこの2つを総称して「プライベートライフ」と呼んでいます。
そして、定期的収入を得る為の仕事というスペースを「キャリア」と呼びましょう。
このライフプランニングとは、キャリアとプライベートライフの設計を行う事になるのです。
まとめ
「どうして積立て投資が必要なのか?」というと、これからくる長い老後に向けてのリスク回避の為なのです。
人生での3つのステージをしっかり知った上で、長い老後の持つリスクに対処しなければいけません。
積立て投資を行い、老後のライフプラン二ングを確認していきましょう。
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