「お互いに自己紹介したハズなのに、名前が思い出せない」という事があります。
顔は浮かんでいるのに、名前が出てこないという、あのもどかしさ。
ど忘れという事もありますが…
私に言わせると、ただ覚えようとする気持ちが足りないだけ。
いつまでも人の名前を覚えられないようでは、相手に対しても「失礼な人」になってしまいますよ。
「名前とあいさつ」が成功に導く
人の名前を平気で間違ったり、なかなか覚えなかったりする人がいます。
彼らは名前を間違った後で「私には、名前を覚えるのが苦手で…」と、申し訳なさそうに頭を下げる。
もちろん、そんな事は言い訳にすぎません。
例えばあなたが、「今から10桁の数字を読み上げますから、暗記して下さい。全て間違えずに答える事ができたら、1億円差し上げます」と言われたとしたら、それこそ必死になって覚えるはず。
人の名前を覚えられないのは、覚えようとする気持ちが足りないだけなのです。
なぜこんな話をするかというと、お金を貯めている人ほど、きちんと人の名前を覚える傾向が強いからだ。
あの有名なアメリカの「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギー氏は、人の名前を1度聞くと、必ずその場で覚えてしまったという。
ビジネスパートナーに限らず、家のお手伝いさんや庭師の名前まで、全て覚えていた。
そして毎朝、「やぁ、〇〇さん、おはよう!今日も1日よろしく!」といった感じで、名前を呼んであいさつをしていたそうです。
当然、名前を呼ばれたお手伝いさんは、大喜び。
雲の上の存在の大富豪が、自分の名前をちゃんと覚えて、向こうからあいさつをしてくれるのだから、「カーネギーさんの為に頑張って働こう!」と思います。
だからこそ、彼は世界中の人達にリスペクトされ、1代で巨額な富を築き上げられたのかもしれません。
実際、相手の名前を呼ぶ事は、心理面で大きな効用があります。
人は名前を呼ばれる事で、相手に対し「自分を大切な存在として認めてくれている」という思いを抱くようになるのです。
自分を認めてくれるという事は、誰にとっても嬉しい事。
その認めてくれた相手に対し、「何かできる事はないか」を考えます。
名前を覚えて呼ぶだけで、周囲が味方になってくれるのです。
名前を覚える事は、応援団を増やす近道
私もカーネギー氏のエピソードを聞いてから、意識して人の名前を覚えるように心がけています。
正直、社会人になりたての頃は日々出会うお客の顔と名前が一致せず、田中さんに「中田さん」と呼びかけてしまい、怒られた事もあった。
そこで、名前を覚える為の良い方法はないかと、あれこれ試行錯誤してきた。
最も効果的だった方法は、会話中に名前を連呼するものです。
名刺交換や自己紹介をしてすぐに、「〇〇さんとお目にかかれて光栄です」「ところで〇〇さんのお仕事は…」「また近いうちに〇〇さんとお目にかかりたいのですが」といった具合に、とにかく相手の名前を呼びます。
これが1番相手の名前を覚えやすい。
しかも、会話中に何度も名前を口にしているから、相手にも親しみを感じてもらえます。
名前を覚える事は、あなたの「応援団」を増やす事です。
私の場合も、相手の名前をきちんと覚えるようになってから、会話がはずむようになったし、ビジネスもスムーズに進むようになりました。
大きな成功をつかもうと思えば思うほど、他人の協力が必要になってきます。
名前を覚えるだけで人生がうまくいくなら、最も安上がりで、最もお手軽な方法ではないでしょうか。
次に出会った時の為に、受け取った名刺の端っこに、相手の特徴を書き込んでおくのもいい。
「ちょっと小太りなダルマさん体型」
「赤いネクタイが印象的」
そうしておけば、より鮮明に記憶に刻み込める。
次にどこかで会った時に、「あの時、赤いネクタイをしていらした」と言えば、話もはずむはずです。
まとめ
「相手の名前を覚えるのは苦手で…」という人がいますが…
人の名前を覚えようとする気持ちがたりないだけなのです。
きちんと名前を覚えて呼びかけるようにすれば、「自分を認めてくるている」と感じ、自分の応援団になってくれます。
会話の中で相手の名前を連呼したり、名刺にその人の特徴を記入したりして、きちんと名前を覚えていけるようにしてみましょう。
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