いつかは建てたいマイホーム。
男の夢でもありますし、どうせならとことん納得のいった家にしたいですよね。
しかし、その前にしっかりした計画を立てておかないと、将来的に後悔するようになってしまいます。
焦らずじっくりと考えていって、「こんなはずじゃなかったのに…」とならないような計画を立てていきましょう。
数千万円の「負債」を抱える事実
お金に関する「習慣」を改めていく事で、あなたの預金通帳の残高は、確実に増えていっているはずです。
そして、通帳に記載される「ゼロ」が1つ多くなった時に、あなたはこう考えるのではないでしょうか?
「そろそろ、これを頭金にしてマンションでも購入してみようかな。最近は安くていい物件が、市場にたくさん出回っているみたいだしなぁ…」
でも、ちょっと待ってください!
マイホームは甘い罠です。
本当に、一生困らないだけのお金を貯めたければ、少なくともこの段階では、マイホームを買うべきではありません。
私も借金を全て返済し終えて、資産が少しずつ増え始めた頃に、マイホーム購入の誘惑にかられた事があります。
新築の建物の魅力的な、あの匂い。
大家さんに気兼ねなく、好きなように部屋をアレンジできる、あの自由度。
この壁も、この床も全て自分のものだ!という、あの満足感。
かなり大きく心が揺れましたが、なんとか思いとどまる事ができました。
お金から自由になりたい一心で、私は努力を続けてきたのです。
住宅ローンという巨大な借金をしてマイホームを購入してしまったら、「借金まみれ」の生活に逆戻りになってしまいます。
マイホームを購入する為には、ほとんどの場合はローンを組むようになる。
しかも、今までとは明らかにケタが違う。
負債は数千万円に達してしまうのです。
キャッシュがなければ、借家で充分
「あれ?マイホームは『負債』じゃなくて、『資産』じゃないの?」
ここでそのように考えたとしたら、あなたは明らかに間違っています。
考えてみて下さい。
あなたはこれから定年間際まで、毎月の給料の何分の1かを、ローンの返済に充てなくてはいけないのです。
これまで増やしてきた資産だって、マイホームの頭金だけで消えてしまいます。
こうなると、それ以上は資産を増やす事が困難になる。
マイホームが資産と呼べたのは、終身雇用制が当たり前だった時代の名残りです。
地道に働けば食べるのに困らなかったから、「お父さんが定年になるまで、コツコツと返していけばいいよね♪」と思えていました。
将来の見通しが立たない今の時代、住宅ローンは掛け値なしの負債です。
マイホームを購入するのは、キャッシュで購入できるようになってからでも遅くはありません。
もし、ローンを組んでまでも欲しいというのなら、さすがに私も止めはしません。
しかし、ローンで返済するにしても、総額の3分の1に抑える事。
残りの3分の2はキャッシュで支払うべきです。
数百万円の頭金しかない時点で購入しても、将来的には後悔する事になります。
物件を選ぶ場合も、離婚やリストラなどで環境の変化が起こった場合に、「貸したり売却したりできる物件」を選ぶ事です。
あなたには価値があるけれど、あなた以外には価値がない…
こうした家を建ててしまうと、貸す事も売る事もままならなくなります。
結果、環境の変化で人生まで行き詰まってしまう。
その点、誰もが住みたくなるような物件を購入しておけば、買い手や借り手が見つかりやすくなります。
例えば、「駅に近い」「治安がいい」「周りに学校やスーパーがある」など、普遍的な人気物件を選ぶのです。
まぁ、離婚だのリストラだの、あまり考えたくはありませんけどね。
まとめ
順調にお金が貯まっていくと、「そろそろマイホームを購入しようかな」という気になってきますが…
キャッシュがなければ、まだ購入すべきではありません。
将来の見通しが立たない今の時代、住宅ローンは数千万円の負債です。
物件を選ぶ場合でも、環境の変化が起った場合に、「貸したり売却したりできる物件」を選ぶ事も重要に。
一生に一度の大きな買い物なので、後悔しないように、じっくりと将来を見据えて考えていきましょう。
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