長期的計画で資産を増やしていく方法として、「投資」があります。
スグに儲かるというものではなく、長期間で増やしていけるというものですが…
リタ-ンがあるものには、ほとんどの場合リスクが伴います。
はたして、投資のリスクとは一体どんなものでしょうか?
大切な資産を減らしてしまう危険性がある
バブルの時代には5%もあった定期預金金利も、今や昔の話。
2012年の4月でも、メガバンクの定期預金金利は0.025%程度と超低金利の時代が続いています。
だからと言って「こんな時代だからこそ、投資のチャンス!」と、地味な貯蓄から投資に誘導する証券会社や金融機関の営業マンの話に、単純に乗らないようにしましょう。
投資商品は預貯金と違って、元本は保証されないケースがほとんどなので、リスクとのかね合いを知っておく必要があります。
また、投資商品の中にも、リスクの高いものと低いものがあります。
預貯金などはリスクの低いものの代表といえますが、日本の国債もリスクは低いといえます。
「日本向け国債」は、元本割れが怖いという人には好まれますが、リターンは低い商品です。
これには10年間変動金利の「変動10」、5年間固定金利の「固定5」、3年間固定金利の「固定3」、固定から4年目以降変動金利となる「変動10」(個人向け復興応援国債)の4種類があります。
他にも、ハイリスクからローリスクまでそろっているのが、「投資信託」です。
これは「専門家にお任せする」投資商品で、銀行でも証券会社でも扱っています。
投資信託には株で運用するもの、債券や不動産で運用するものなど、様々な種類があります。
株に投資をしたいが、仕事が忙しくてそればかり考えていられない人には、プロに任せるのも一つの手。
それが投資信託の魅力の1つです。
最近は、毎月分配金を受け取れる分配型投資信託に人気がありますが、元本が目減りしている商品が多いので注意が必要です。
大切な資産を減らしてしまう危険性を、投資信託は常に持っているのです。
株もFXもリスクが高い点を認識しておく
株とは、株式会社が資金を集める為に発行する証明書の事です。
みんなが欲しがる株には高い株価がつき、あまり欲しがる人がいない株には低い値がつきます。
会社の内情やその会社を取り巻く外的環境など、様々な要素が絡んで株価は上下に変動しますが、単純にいえば、安い時に買って、高い時に売れば儲かる訳なのです。
ただ、世界経済の情勢によって変動を繰り返すので、世界経済が不安要因を抱えている今の状態では、かなりリスクが高い投資商品だといえます。
外貨預金とFX(外国為替証拠金取引)も、元金と利息がいずれも外貨建てという一般的な投資商品です。
特にFXは為替差益を得られれば儲かるのですが、差損が発生してしまうとマイナスになる事もあり、かなりのハイリスク・ハイリターン商品ですね。
他にも、株安になって相対的に価格を上げてきたのが「金」です。
銀やプラチナなども取引される事もあります。
こうした現物商品への投資を、商品先物取引を含めて「コモディティの投資」といい、これもリスクが高い投資商品です。
これらのように、投資商品にも様々なものがありますが、それぞれにどんな投資のリスクがあるのかよく理解した上で、取引をして行くのが好ましいですね。
まとめ
あなたの資産を増やす方法として「投資」があげられますが、大切な資産を減らしてしまうという危険性が常に存在します。
ですが、いろんな投資商品やそのリスクを知る事で、投資とうまく付き合う事ができるようになります。
本当に自分に合った投資商品を見つけて、長期的に資産を運用していきましょう。
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