不意に訪れるマーケットの下落。
世界の情勢をしっかりと見ていれば、ある程度は予期する事はできます。
ただ、「下落 = 資産のマイナス 」をイメージしがちですが、実は下落すると良い事もあります。
その「下落すると良い事がある」とは、一体どんな事なのでしょうか?
あなたはどちらが嬉しい?
A. あなたが毎月買っている投資信託はこの1年間、毎月200円ずつ価格が下がっています。
B. あなたが毎月買っている投資信託はこの1年間、毎月200円ずつ価格が上がっています。
あなたはどちらの方が嬉しいですか?
「どちらの方が嬉しいですか?」と聞かれれば、やっぱりBの方が嬉しいですよね。
何しろ、自分が買っている金融商品の値段が「上がっている」訳ですから。
しかし、Aも捨てたものではありません。
毎月価格が下がっている時に、投資信託を買う事は、一体何を意味するのでしょうか?
それは、ファンドの「平均購入価格」が下がる事を意味しています。
安く買っているからこそ、将来そのファンドが値上がりした時に、大きなリターンを手にする事ができるのです。
下落は大歓迎⁉︎
グローバル金融危機が起こり、世界の株式市場が暴落する最中に、相談を受けた事があります。
彼はゼロから投資方針を作り上げ、無理がない程度のリスクを取って、積み上げて投資をスタートさせたのです。
市場は株価も下落している為、普通に買うよりも、同じ金額で多くファンドを買う事ができます。
長期投資家にとってはまたとない買い時で、さらに買い増しする事も可能です。
特に運用を始めたばかりの頃は、価格が下がってくれる事は、正直大歓迎ですね。
ここで平均取得価格を下げた事で、後々の運用成績に多少なりともプラスになる訳です。
しかも、ポートフォリオをリスクを抑えた保守的な配分にすれば、さらに収益を上げる事ができます。
下落局面があるからこそ、積立て投資のリターンは底上げされるといえます。
「安い時は多めに買って、長期間育てる」
まさに、これは積み立て投資の本質を突いていますね。
この下落局面こそが、同じ金額で多めにファンドが買えるというチャンスなのです。
マーケットが下落する事を喜べるようになれば、あなたも立派な投資家といえるでしょう。
まとめ
マーケットが下落すると、「ちょっと積立てをやめちゃおっか…」と思う事があるかもしれませんが…
実は、同じ金額で多めにファンドを買えるというチャンスでもあります。
安く多めに買ったファンドを長期間育てる事で、さらに利益を上げる事が可能になりますよ。
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