「どのファンドの成績が良いのか?どのファンドの成績が悪いのか?」と、気になりますよね。
投資を始めた当初は、毎日気になってしょうがありません。
でも実は、それは重要な事ではありません。
いつもあなたが気にすべき事とは、一体どんな事なのでしょうか?
ポートフォリオを育てる
実際に積立て投資をスタートすれば、最初は「個々のファンド」の成績が気になってくると思います。
これは便利さのせいでもありますが、積立ての窓口会社としてネット証券を選ぶと、いつでもどこでも「損益」がチェックできてしまうのです。
ついつい、どのファンドの成績が良く、どのファンドの成績が悪いのかに目がいきがちになりますが、それは重要な事ではありません。
積立て投資では、個々のファンドが投資対象と思ってしまいますが、あなたが積立てているのは実は投資信託ではありません。
あなたは、ポートフォリオという1つの物体を育てているのです。
今はにわかに信じられないかもしれませんが、1年、2年と時間が経過してくると、個々のファンドからアクが消え、1つ1つのファンドが、ポートフォリオを支えるパーツであると思うようになってきます。
そのうち、ネット証券にログインする回数も減ってくるでしょう。
もちろん、これは良い兆候ではあります。
貯める割合と貯まった割合は違う
さて、ここで間違えやすい用語の整理をしておきましょう。
ここまでで毎月5万円、ボーナス時20万円の配分割合が決定していますね。
例えば「ビギナー型」であれば、安全資産(日本債券ファンド)30%+日本株式ファンド20%+海外株式ファンド30%+海外債券ファンド20%となります。
あなたがこのビギナー型で積立て投資を続ければ、「投資元本」が少しずつ積み上がっていきます。
その中には、価格が上がるファンドもあれば、価格が下がるファンドもあるでしょう。
すると、次第に「資産の割合」が崩れてきます。
あなたが月5万円の積立て投資を始めて10カ月が経ちました。
投資元本は、1度のボーナス時増額(20万円)を含めて、70万円になっています。
この時点で「資産の割合」(ポートフォリオ)は、以下のようになっていました。
安全資産(日本債券ファンド)13%+日本株式ファンド28%+海外株式ファンド40%+海外債券ファンド19%
この10カ月後の「資産の割合」は、毎月の掛金の配分割合ではありません。
積立て投資を続けた結果、膨らんでいった「資産の状況」を表しています。
私は、毎月の掛金の「配分割合」と混同しないようにする為、積立て投資の結果、膨らんだ資産の状況の事を「資産配分」と呼んでいます。
積立て投資を後、あなたが気にするべき事は、ポートフォリオの「資産配分」が、当初の「配分割合」から大きく崩れてしまっていないかという事なのです。
まとめ
積立て投資をスタートすれば、どのファンドの成績が良く、どのファンドの成績が悪いのかが気になってしまいますが…
それは重要ではなく、ポートフォリオという1つの物体を育てているという意識が大切になります。
投資を続けていると、どちらにせよ資産配分は変わってきます。
常にポートフォリオの「資産配分」が、当初の「配分割合」から大きく崩れてしまっていないかという事を、気にしておきましょう。
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